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健在?ルパン帝国 【漫画編】

あるのかないのか謎の「ルパン帝国」。

原作漫画の記述とともに検証します。



■1967年10月26日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第11話「健在ルパン帝国」(パワァコミック版第12話「健在・・ルパン帝国」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

ルパン二世が築いたルパン帝国でしたが、部下のキングの裏切りによりルパン二世は殺されルパン帝国も乗っ取られます。

数年ぶりに帰ってきた三世もキングとその部下・次元大介に狙われますが、三世がキングを倒したことで、次元は三世の仲間となる物語です。

こちらでは「ルパン帝国」の場所は明記されていませんが、帝国に帰る三世が乗っていた列車が 根室本線、茶内~浜中間 であったのと、三世が怪我をして運ばれた病院が 浜中診療所 であった事、作者のモンキー・パンチ氏が 浜中町出身 という事を考えますと、ルパン帝国は浜中町(にあった?)だと思われます。→コチラ

作中では「アナタのお父さんが築いたこのルパン帝国も・・・」との台詞がある事から、この浜中町のルパン帝国はルパン二世の代で作られた帝国(「土地」との台詞もあるのでナワバリ)だと想像できます。

現在こちらのルパン帝国では毎年「ルパン三世フェスティバル」が開催され全国のルパン三世ファンが集う場所となっています。
→コチラ



■1968年5月2日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第39話「サイケデリック・シリーズ① 狂・狂」(パワァコミック版第49話「狂&狂」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

これはルパンの見た「夢」と「現実」が交差するエピソードです。

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「ルパン帝国はもうおまえを必要としなくなった」
「いまからこのオレがルパン帝国の指導者よ・・・・・・ははは」


となっていますが・・・これはルパンの見た「夢」であり、現実ではありません。

ただ、「はもうおまえを必要としなくなった」との台詞から、この「ルパン帝国」は

今はルパン三世が統治し、指導者としてルパンを必要としている

と言う事が推測されます。

何となく上記の「健在ルパン帝国」の「ルパン帝国」を髣髴させますが、定かではありません。

ちなみに、このルパンを狙う男の正体は次元で、ルパンはそれに気づかず殺してしまいます・・・・「夢」ですが。



■1968年10月10日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第62話「オールキャスト・シリーズ② 失神す・・」(パワァコミック版第58話「失神す・・・・・・」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

盗まれた連判状を取り返そうとする3人の男。

連判状には「俺たちの組織のことがすべて書かれている」のだそうです。

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「あれがサツに渡ったらこのルパン帝国もおしまいよ」

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手ぬぐいを被った男は実はルパンで、一緒にいる二人は変装した次元と五右エ門です。

「ルパン帝国」を「組織」と呼び、「警察の手に渡ればおしまい」と言う台詞より、こちらのエピソードの「ルパン帝国」は場所やナワバリではなく、ルパンを頂点とするシンジゲート=犯罪複合体であり、連判状はそこに関わる組織の名前や盗品の流通経路などを記したもの・・・・ではないでしょうか。



■1969年5月1日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第91話「〈今月のテーマ〉我が盗争」(パワァコミック版第88話「我が盗争(その1)」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

どこの国の領土にも属していなかった孤島を発見し、独立国としたH国の初代大統領。

だがその島はもともとルパン一族の島で、大統領が島とともに手に入れた謎の地図はルパン一族に伝わる島の内部を記したものでした。

「オレの代になってあの島が他人の手に渡っちまった、とあっちゃ先祖に申しわけがたたねェ!!」

地図を取り戻すため、ルパン三世は大統領専用気球に乗り込む・・・・というエピソードです。

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こちらは「島」です。

ですが、この回では「ルパン帝国」と言う名称も島自体も登場しませんし、地図が何なのかも語られてはいません。



■1969年5月8日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第92話「〈今月のテーマ②〉我が盗争」(パワァコミック版第89話「我が盗争(その2)」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

前回に続きH国の大統領から地図と島を取り返そうとするルパンは、大統領の護衛についている銭形警部をおびき出し生け捕りにしようとします。

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この回も島は登場しませんし地図が何なのかも語られてはいませんが、ここで初めてこの島をルパンは「ルパン帝国」と呼んでます。



■1969年5月15日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第93話「〈今月のテーマ〉我が盗争」(パワァコミック版第90話「我が盗争(その3)」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

前回生け捕りにした銭形警部に変装したルパンは大統領のもとへ。

それを知らずに大統領は銭形に取引を申し入れ、島の秘密を教えます。

島にある「ルパン一族の墓」、そこには七千億円の財産が眠り、墓を暴けばルパン一族の組織が明るみに出る・・・。

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多分、大統領の交換条件は銭形警部のルパン逮捕で、前回・前々回で言っていた「地図」とはこの墓の場所を記したモノだと考えられます。

この回のラストで、ルパンが開発した記憶を改ざんする薬により大統領の記憶を消すことで島とその秘密は守られますが、やっぱり島自体(ルパン帝国)は登場しませんし、組織の危機がを孕んだ秘密の正体も明かされていません。



■1969年5月22日Weekiy漫画アクション掲載「ルパン三世」第94「話最終回」(パワァコミック版第94話「さらば愛しきルパン!」)

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※パワァコミックス版扉絵と掲載当時の扉絵

「ルパン三世officalマガジン'10春」号の特集「幻のルパン帝国編」では、

「健在ルパン帝国」に登場する浜中町のルパン帝国と「最終回」に出てくるルパン帝国を同じ帝国とし、「我が盗争」三話はルパン一族の墓がある「もう一つのルパン帝国」として分けています。

ですが私は、話の流れからすると「我が盗争」三話と「最終回」のルパン帝国は同一の島として解釈した方がスムーズだと考え、この回に登場するルパン帝国こそが前作に続くやっと登場した「島=ルパン帝国」だと考えます。

また冒頭で描かれている島の木々(ヤシの木?)より南洋に位置する島だ推測できます。

この回はタイトルが示す通り漫画「ルパン三世」の(一時的な)最終回であり、同時に次回から連載が開始される「パンドラ」のプロローグともなっている作品でルパン三世の番外編的内容。

と、言うのは・・・まぁ、いろいろと疑問(問題)点がありまして・・・・実はこの回は

ルパン一族勢揃いなのです。

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左よりパパルパン(ルパン二世)、ママルパン(三世の母)、元祖ルパン(アルセーヌ爺ちゃん)です。

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三世が「お父さん!!」と叫びながら父親に抱きついたり、「ママ」と母親にすがって泣いたり

おまけに三世をドキッとさせる子供たち=爺ちゃんの子ども(二世が「わしの弟」と笑っていました)も登場。

この回以前に既に死んだことになっている二世や、もしくは死んでしまった一世のエピソードを無視した、最終回をいい事になんともハチャメチャな内容なのです。

そんなコチラのルパン帝国は

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「秘密報道組織パンドラ」に帝国の秘密を暴かれて活動停止、第二のルパン帝国建設に向けてお話しは終了・・・・まるっきり「パンドラ」の宣伝でした。




上記に似たようなエピソード・・・ルパン帝国の秘密が暴かれ、第二のルパン帝国建設に向けてのお話しは・・・この後、パワァコミック版「ルパン三世」第14巻の描き下ろし(?)「ルパン資料編」でも語られています。

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「愛読してくれたキミに」と言うルパンの案内により秘密を紹介するこのルパン帝国が上記の「浜中町」なのか「島」なのかは不明ですが、「時代遅れ」と評してルパンに爆破されますので、「最終回」で言っていた「第二のルパン帝国」ではないようです。

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「ルパン三世」「ルパン三世新冒険」「新ルパン三世」の中でルパンの過去や全国に散らばっているアジトや部下のエピソードは他にもありますが、「ルパン帝国」と言う単語が出てくるのはこれだけで、ほとんどが「ルパン三世」となります。

以上をまとめると、原作漫画で語られる「ルパン帝国」は以下の4つ。

①土地、ナワバリ
「健在ルパン帝国」に登場する「ルパン帝国」。
場所は北海道の浜中町ですが、浜中町全体が「帝国」だとは考え辛いので、ヤクザの言う「ナワバリ」のような場所だと思われます。
ルパン三世にとっては実家で故郷になるのではないでしょうか。

②基地、アジト
「ルパン資料編」で語られる「ルパン帝国」。
アジトであるとともに研究所などが設備された基地のような施設。
第14話「魔術師」でパイカルの魔術の正体を看破したルパンお抱え博士などもココにいるのではないでしょうか。
第15話「ルパンに関する12章」(パワァコミック版第16話)に登場した東京都内にあるルパンのアジトもここに相当します。

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(補足)weekly漫画アクション1969年5月8日号の折込で「これがルパン帝国だ」と書かれた地図のイラストがあり、そこに描かれている建物は「特殊カー研究所」や「暗殺兵器研究所」となっています。

③島
「我が盗争(1)~(3)」や「最終回」で登場する「ルパン帝国」。
②のような施設を備えた孤島で、ルパン一族の管理下にあり、一族の墓や財宝が眠っているようです。

(補足)weekly漫画アクション増刊1978年1月1日号の折込に「これがルパン帝国だ」と描いたイラストがあり、ここには「通常その姿は海中にあり、一年に二回の大干潮の時にだけしかその全ぼうをあらわさないルパン帝国」と解説しています。

④シンジゲート
実態はない犯罪連合=シンジゲートのような非合法な組織。
イタリアンマフィアの言うファミリーに相当し、表向きは別の企業や人間によって構成されているため、「失神す・・」の台詞のように、その正体は「警察の手に渡ればおしまい」なのかと想像します。

一応「ルパン帝国」と記述があるエピソードからの抜粋ですが、原作には他に「組織」とだけ記されたお話もあります。

ただ著者の漫画の性質上、すべてを一緒くたんに出来ないのは周知の事実ですので、結論はないのですが

じゃぁ「ルパン帝国」っていったい何?と問われれば

ルパンの背後にある何かスゴい謎のモノ

ってトコロでしょうかね。

この、あるのかないのか分からない設定はアニメ版の初期にも影響しているようで・・・・そちらは別記で。
  
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